ハースストーン、eスポーツ担当Che Chou氏のインタビューを公開。e-sportsチームの現状やBAN制度にも触れる
2017/10/16
Blizzardはハースストーンe-sportsチームのリードを担当しているChe Chou氏のインタビューを公開しました。インタビューでは、8つの質問形式で掲載され、e-sportsチームの現状や、BAN制度についても触れられています。
ハースストーン、eスポーツ担当Che Chou氏に8つの質問
Che Chouは本人も認めるように、ハースストーンのeスポーツのリーダー役という「ちょっと夢のような仕事」をしています。Xboxのコミュニティ部門とeスポーツ部門でディレクターとして働いていた時にハースストーンの魅力に取り付かれたCheは、ハースストーンへの情熱と自分の経歴の両方を活かすつもりでBlizzardにきました。今では彼のチームは、ハースストーン選手権ツアー(HCT)やハースストーン・グローバルゲーム(HGG)といった大舞台の実現に貢献する存在となっています。そんな彼に今回は炉端の席についてもらい、ハースストーンのeスポーツについて様々な質問を投げかける機会を持つことができました。
どんな仕事をしていますか?
「私の主な仕事は、チームがやるべき仕事を確実にこなせるようにすることです。私のチームはHCTやHGG、大学プログラムなどの運営に必要となる重要な作業のすべてを任されています。また、ハースストーン eスポーツの取るべき方向性についても、ハースストーンチームやBlizzardのリーダーたちと時間をかけて話し合います。ハースストーン eスポーツの将来について考えるのが私の日々の仕事ですね」
ハースストーンのeスポーツにはどれくらいのスタッフが関わっていますか?
「eスポーツは最近大きな注目を集めていて、ハースストーン eスポーツの今があるのは、多くの社員が協力してくれているおかげです。Blizzard eスポーツ部門の傘下にある私の直属のチームには10人のメンバーが在籍していて――今も人材を募集していますよ(笑)。こちらのリンクをクリックしてください――2018年にはもっと増やす予定です」
開発者たちとは上手くやっていますか?
「開発チームは熱意にあふれていて、eスポーツのあらゆる部分に直接関わってくれるので非常に助かっています。プレイヤーからのフィードバックやデータから判明したことをハースストーンの開発チームに伝えるのですが、みんな真剣に聞いてくれます。eスポーツの価値を認めているだけでなく、eスポーツがゲーム体験に欠かせないものだと考えている開発チームと、こうして一緒に働けるのは素晴らしいことです」
クラス禁止のシステムは上手くいっていると思いますか?
「ある程度時間が経った今は、ゲームのバランスが取れて、競技性が高まっているという印象を持っています。これは視聴する側から見たバランスについても考慮しているのです――幅広いクラスが使われる方が見ていて面白いですからね」
デッキリストが公開されるのはなぜですか?
「対戦相手の用意してくるカードを知ることで、より良い戦略を立てられるからです。確率計算が確かなものとなり、自分のデッキの内容を考慮して予測にもとづいたプレイができるようになります。つまりエンターテイメント性よりもスキルを優先している訳です」
2017年のHCTで気に入っている点は?
「2017年以前は、ハースストーンのイベントは主にハリウッドのスタジオで収録されるものでした。今年は、『ツアーに出てみたらどうなるだろう?』ということを考えていました。いろんな街を巡回して、現地の人々にハースストーンのイベントを見るために集まってもらい、週末を一緒に過ごしたら一体どんなふうになるだろうか、そう考えました。
困難ではありましたが、このことはとてもやりがいがありました。というのも制作環境はイベントごとに異なりますし、必ずしも配信向けの環境が整っている訳ではありません。数千人とは言わないまでも、イベントにやってくる数百人の人々に対応する必要もあります。それでも、お客さんは毎日のように観戦に足を運んでくれて、それを見た時はとても嬉しかったです。ハースストーンのイベントに来る人たちは、単に試合を見に来るだけではなくて、他の人々と交流するために集まっているんです。みんな自然と炉端の集いに興じていました」
今年のハースストーンのプロシーンで最高の出来事を教えてください!
「思いつくことはいくつかありますね。DrJikininkiやDocPwnのようなプレイヤーが注目を浴びるようになったのが良かったと思います。彼らの人生がこれで変わりましたからね。それから、長い間競技シーンでプレイしてきたAntのことも思い出されます。とうとう上海でトップ4に入って、人生を変えた瞬間はすごかったですね。他にもいい話があります。長い競技歴を持つHoejが、上海でついに大きな勝利を手にしたことですね――しかもKolentoのようなプレイヤーを下してのことでした。「グッドガイ」と言われるHoejはコミュニティでは絶大の人気を誇り、ずっとプレイしてきましたからね。最近では、日本の選手のがんばりが注目ですね。アジアで韓国のライバルとして日本が登場したのは素晴らしいことだと思います。
他に記憶に残っているのは、Gamescomで行われたHGGの決勝大会で、国代表同士の熱戦を間近で感じられたことですね。韓国を応援するためにドイツにいる韓国人達が駆け付けたのを見た時は、ちょっとオリンピックを見ているような感じで鳥肌ものでした。今年は本当にいい年になったと思います」
次は何がありますか?
「Blizzardがeスポーツの公式ホームとなるBlizzardアリーナ・ロサンゼルスを開設したことがとても楽しみですね。これで、ハースストーン向けにもっと多くのコンテンツを作成できます。会場を持つことはBlizzard eスポーツにとって重要なことですし、かなり期待しています。
今年のHCTで良かったことを1点あげるとすれば、世界各地のメジャー大会に集まってくれた観客の数ですね――来年はここからさらに増やせると思います。ハースストーンがグローバルであり続けられるのは素晴らしいことです。eスポーツのあるべき姿は、オフラインで、選手同士が実際に顔を突き合わせて対戦する形だと私は思っています。来年はHTCのメジャー大会のツアーをもっと充実させたいですね」
Cheさん、ありがとうございました!
今週末のBlizzardアリーナ・ロサンゼルスで開催されるHCT夏季選手権で会いましょう。2017年のハースストーン・eスポーツで記憶に残った出来事は何ですか?コメント欄で教えてください!
Blizzardより引用[ソース]
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