【考察】HCTポイント大会優勝のTyler選手の大会構成とチューニング案
冬季選手権のために必要なHCTポイントを獲得できる海外のオンライン大会で有名配信者のTyler選手が優勝しました。
優勝したTyler選手が使用したのは【海賊ウォリアー】【アグロシャーマン】【ミラクルローグ】という大会で強いとされている通称3海賊デッキと【レノメイジ】です。【レノメイジ】は似たような構築に当たった場合にアグロデッキに強く、勝ち抜きやすいデッキとなっています。
@tylerootd Line up was 3 patches and 1 kazakus. @CLG_Xixo was right. Mage deck from @lolNostam pic.twitter.com/8489v9brnp
— Tyler Hoang Nguyen (@tylerootd) 2017年1月24日
Tyler選手は大会も配信していたので、後半で手札は隠していますが試合を見ることができます。
▶Legend #1 Asia | Climbing Ladder
優勝 Tyler レノメイジ
メイジのカード
優勝 Tyler アグロシャーマン
シャーマンのカード
優勝 Tyler 海賊ウォリアー
ウォリアーのカード
優勝 Tyler ミラクルローグ
3海賊+1レノの強み
現環境の大会構成はそのうちのほとんどが3海賊+1レノの4デッキ構成となっています。3海賊とは【海賊アグロシャーマン】【海賊ウォリアー】【海賊ミラクル】の3つを指します。そして、レノは【レノロック】【レノメイジ】のどちらかが主流となっています。
少数ですが他の差分としてはレノ部分が【ドラゴンプリースト】【レノプリースト】を採用したり、ローグの構築が【アグロローグ】となっている場合があります。
さて、今回はこの大会構成について少し触れていきたいと思います。優勝したTyler選手の構成は鉄板の3海賊+レノメイジです。デッキランキングの上4つを採用するという現環境ではわかりやすい構成です。環境トップを4つ並べただけとは言え、それだけ他のデッキに強く対抗することができないほどの強さを持ちます。
BANはシャーマン
4ヒーロー1BANルールの場合、相手のヒーローを1つBANできるのですが、この構成の場合はそのほとんどがシャーマンBANとなります。理由は【アグロシャーマン】が現環境で最も強く、防ぎようがない強さを持つデッキだからです。ご存知の通り現環境は海賊が支配するアグロ環境ですが、そのアグロデッキの頂点たるデッキが【アグロシャーマン】です。同じく強力な【海賊ウォリアー】にも強く【海賊ミラクル】にも強いからです。
【レノメイジ】は【アグロシャーマン】に有利な数少ないデッキですが、やはり対アグロはプレイング勝負以前に引けるか引けないかの不安定な勝負になりやすいため避けています。シャーマンをBANしないと自分が採用している【海賊ウォリアー】が通りにくくなることも理由の1つです。
意識すべきはレノデッキのミラーマッチ
前途の通り、今もっとも多い構成は3海賊+1レノです。そのため、やるべきことはこの同じ構成に対して強い構築でいることです。この構成同士のぶつかり合いの場合、最も重要なのはレノデッキの構築です。まずミラーマッチではシャーマンがBANされているはずなので、【海賊ウォリアー】【ミラクルローグ】【レノロックorメイジ】で闘うことなります。【海賊ウォリアー】は相性差もあり通さないことはほぼ不可能で、【ミラクルローグ】もレノデッキには非常に強くメタることが難しいため、最終的には2-2のスコアでレノミラーが勝敗を下すといった場面が多いです。
【レノロック】の場合、ノーコンボ型が主流でしたが【レノロック】同士の対決の場合はコンボ型が有利のため大会では《リロイ・ジェンキンス》+《凄まじき力》+《無貌の操り手》のコンボを採用しつつ【レノメイジ】とのリソース勝負にも負けないように《ロード・ジャラクサス》を採用することが挙げられます。(《無貌の操り手》は《山の巨人》《トワイライト・ドレイク》のコピーにも使え強力です。)
【レノメイジ】は今回のTyler選手の構築を例にあげると、《彫師ソリア》《パイロブラスト》がレノミラーを制するカギとなっています。ランク戦で採用するには重く、アグロには有効となるターンまでが長く事故要因にもなってしまうカードですが、コントロールミラーを想定すると非常に強力なカードです。《彫師ソリア》からの7コスト《パイロブラスト》+[燃え盛る松明]で16点のバーストダメージが出せるため《レノ・ジャクソン》使用前に一気に仕留めることも可能です。特に【レノロック】に有効的と言えます。
その他のデッキのチューニング案
ここでは、Tyler選手の構築にはありませんが、3海賊+1レノのミラーマッチを制するべく、レノデッキ以外にもどういうチューニングをすればミラーに強くなるのかを紹介していきます。
【海賊ウォリアー】のチューニング案
最近は《南海の船長》を採用する型がほぼ固定化しています。盤面の強さが勝利につながるマッチが増加したためです。そして、《必殺の一撃》が《強打》になっているリストも多く結果を残しています。打点としては下がりますが、《コルクロンの精鋭》やその他のカードを同時に使用する場合は1ターン早く打てることにもなりますし、ミラーマッチではこの装甲+3点が非常に強力でヒーローパワーも合わせれば5点回復することができ最後の1ターンを稼ぐことができる貴重なカードとなります。
【アグロシャーマン】のチューニング案
本来このデッキはBANされるためミラーマッチを意識する必要はありません。そのためこのデッキがBANされない場合を想定したチューニングとなります。まず、シャーマンをBANする場合、範囲除去が少なくて済むので《メイルシュトロームのポータル》を1枚減らします。そしてコントロールに強い《アジュア・ドレイク》を足していくことが強力です。
理由としてシャーマンをBANしない相手はシャーマンをメタする構成である可能性が高くコントロール構成である場合が多いです。もしその状況になったときにもリソース勝負で負けないようにコントロール向けのカードを増やしておくことが強力です。
【ミラクルローグ】のチューニング案
このデッキはアグロに弱い《ブラッドメイジ・サルノス》を非採用する型が主流になった昨今、ほぼ完成形とも言える練度です。そのため、チューニングではなくローグミラーに強い【アグロローグ】へのデッキ変更などが挙げられます。
3海賊+1レノへの対策
最も強力な大会構成の3海賊+1レノですが、対抗策はあります。それは新シーズンにVlps選手が優勝したコントロール構成である、【レノメイジ】【コントロールシャーマン】【コントロールウォリアー】【ドラゴンプリースト】です。この場合のBANは相手の1レノをBANし、3海賊のうち【アグロシャーマン】【海賊ウォリアー】を徹底的にメタった構成になります。
【レノメイジ】【コントロールシャーマン】【コントロールウォリアー】は前途の2海賊には安定した勝率を誇りどちらかを3タテすることが可能です。【ドラゴンプリースト】がやや不安要素ですがコントロールに必要なカードを減らし対アグロカードを積み増すことで回避しています。もし、メタる側に回る際はこうした手段もあることを理解しておきましょう。
この構成の場合、【ドラゴンプリースト】が最後に通るか否か、といった点と【レノメイジ】がきちんとアグロを押さえ込めるかに懸かっています。アグロ寄せの構築が非常に重要です。また、構築を寄せるということは勝ちやすい分それ以外の構成とあたった時に負けやすいことになるため注意が必要です。
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