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ハースストーン/Hearthstoneにおける、強いデッキと使い方をまとめています。

ワイルドのカードがスタンダードに期間限定復活!

2019/10/07

ハースストーン公式サイトより、期間限定イベント概要が公開となりました。
その一環で一部のワイルドカードが期間限定でスタンダード環境に帰ってきます!

概要

23枚のワイルドのカードがスタンダード環境で使用できるようになります。
・これらのカードは全てイベントカードとして無料で配布され、コレクションへ加えられます。
・期間は10月9日のアップデート後から、次回の大型アップデートまでです。

追加カード

追加されるカードは以下の23枚です。
それぞれスタンダード当時の採用されていたデッキや使用方法に加えて、印象深い思い出エピソード等あればそれを添えて紹介していきます。

ドルイド

《星霊交信》

「グランド・トーナメント」からの復活。
手札を全て捨てるという大きなデメリットこそあるものの、一気に10マナに到達することができる。
スタンダードに存在した頃は当時2マナを獲得した《練気》などにより最速でプレイし、その後引き込んだ大型ミニオンをプレイする星霊交信デッキのキーカードとして使用された。
当時も熱狂的な愛好家こそいたがファンデッキのひとつだった。安定性の無さを構築でどうカバーするのかが課題。

《忘却王クン》

「仁義なきガジェッツアン」からの復活。
汎用性の高い優秀なカードとしてマナ加速をするタイプのドルイドデッキでは広く採用された。
また選択効果の後者側の「自分のマナクリスタルを満タンにする」を選択しコンボを決めるデッキでは、キーカードとして使用された。
特に当時9マナだった《アヴィアナ》との組み合わせは強力で、《マリゴス》《ブラン・ブロンズビアード》と組み合わせた豪快なOTKコンボが存在した。
現環境では達成した《眠れる可能性》によってテンポを阻害せず装甲を稼ぐ動きだけでなく、《プルンプルン・フループ》と組み合わせたコンボデッキの登場にも期待したい。

ハンター

《発射準備》

「グランド・トーナメント」からの復活。
当時はあまり採用されることはなかったが、有名プレイヤーのKolento選手が《覆面の女ハンター》とのコンボを内蔵した《希望の終焉ヨグ=サロン》入りのデッキ(詳細はこちら)で使用したこともある。
2マナを払った上で複数の呪文をプレイするのは中々難しく、得られるカードもランダムなためデッキ構築段階から工夫が必要な癖の強い1枚。

《荒野の呼び声》

「旧神のささやき」からの復活。
実装当時は8マナで、8ターン目にプレイすればそのままゲームが決まるほどの強さだった。
その後バランス調整により9マナになり、環境的にもフェイスを詰めるタイプのハンターが主流だったため採用も少なくなった。しかし、よく《希望の終焉ヨグ=サロン》からプレイされてゲームを壊していた。
現環境では《ズルジン》との組み合わせが非常に強力。ハイランダーハンターミッドレンジハンターでの活躍が期待される。

メイジ

《おしゃべりな本》

「ワン・ナイト・イン・カラザン」からの復活。
優秀な雄叫び効果と1マナという軽さから多くのメイジデッキに採用された。
World Championship 2016では、優勝したPavel選手がトップデッキした《おしゃべりな本》から《動物変身》を引き込み《マリゴス》を除去し、続くターンにもトップした《おしゃべりな本》から引き込んだ《炎の大地のポータル》により《ソーリサン皇帝》を除去するという圧倒的なRNGを見せつけ、Pavel選手といえば《おしゃべりな本》とさえ言われた。


その結果、Pavel選手の誕生日には《おしゃべりな本》をモチーフにしたケーキが作られた(彼のツイートより)
現環境でもメイジの呪文は強力なものが多く、各種メイジデッキでの活躍が期待される。

《フレイムウェイカー》

「ブラックロック・マウンテン」からの復活。
当時1マナだった《マナ・ワーム》と共にテンポメイジの中核を担った強力なカード。
各種軽量呪文や《魔法使いの弟子》を合わせて大量のダメージを振りまく姿がよく見られた。
現環境では《魔術のタネ》《凍結光線》など優秀な軽量呪文も多く、《マナ・サイクロン》も組み合わせてアグレッシブなメイジデッキを構築できればキーカードとして活躍するだろう。

パラディン

《仇討》

「ナクスラーマスの呪い」からの復活。
とにかく効果が強力な秘策。展開力に優れたデッキであればバフ効果の恩恵も受けやすく活躍が期待できる。
現環境ではあまりアグレッシブなパラディンデッキは見かけないものの、後述の《謎めいた挑戦者》と組み合わせて使用されることに期待。

《謎めいた挑戦者》

「グランド・トーナメント」からの復活。
当時Tier1として君臨していたシークレットパラディンのキーカード。
デッキから最大5枚の秘策を使用することでデッキを圧縮するとともに、《救済》《身代わり》によって場残りも良く、《競争心》《仇討》のバフ効果によって強力な盤面形成までをたった1枚で行った。
当時他のゲームをメインでプレイしていた筆者ですら「今、ハースストーンにはやばいカードがある」と、このカードの活躍は風の噂で聞いていた。
前述の《仇討》と同じく現環境に既に存在しているパラディンのデッキでの採用は難しいかも知れないが、新たなアーキータイプの登場を期待させるほどのパワーを秘めた1枚。

プリースト

《ヴォルジン》

「ゴブリンvsノーム」からの復活。
対戦相手のミニオンの体力を2にしつつ、自身のヘルスを上げることができれば強力。
特に目立った印象はないが、2016年の冬季日本選手権で優勝したmattun選手のコントロールプリーストにも採用されていた実績がある。
現環境でのプリーストと言えばコンボプリーストだが既に完成されたデッキであるため採用は難しそう。
除去をしながら盤面の展開ができる強みを生かせるようなミッドレンジ~コントロール帯のデッキができれば活躍するだろう。

《光爆弾》

「ゴブリンvsノーム」からの復活。
体力が攻撃力よりも低いミニオンを一掃する全体除去。当時はコントロールプリーストでよく採用された。
使いどころ次第では自身のミニオンを残しながら相手のミニオンだけ除去できる可能性もある強力な一枚。
現環境では《集団ヒステリー》《死の災厄》が強力な全体除去として存在しており、それぞれコストや除去できる範囲を考えて選択・併用していくことになるだろう。

ローグ

《怪盗紳士》

「ワン・ナイト・イン・カラザン」からの復活。
優秀な雄叫び効果と1マナという軽さ、そして海賊シナジーにより非常に多く使用された。
手札を減らすことなくコンボの始動を行え、プレイするとおまけに《海賊パッチーズ》をデッキ内から呼び出すなど、とにかく環境に合ったカードだった。
現環境は泥棒シナジーを活用したクエストローグが既に活躍しており、すんなりと採用されそう。

《蒐集家シャク》

「仁義なきガジェッツアン」からの復活。
隠れ身により安定して攻撃することができ、泥棒効果によってアドバンテージを取ることができる優秀なミニオン。
アグロローグミラクルローグにおいて単体でのカードパワーを評価され採用されていた。

この《蒐集家シャク》《飛刀手流忍者・六丸》《静寂の騎士》の隠れ身ミニオンを《影の師匠》でバフする隠れ身ローグは、現在グランドマスターとして活躍しているAlutem選手(当時の名前はMachamp)によって開発され、最速レジェンド1位を獲得したことで流行し、彼の名を世界に知らしめるきっかけとなった。Alutem選手自身が書いた当時のデッキガイドがこちら

現環境ではクエストローグにおいては相性抜群のカードであるため即戦力として採用が予想される。
テンポローグにおける3マナ域は《悪党同盟の悪漢》《ヘンチ・クランのゴロツキ》によって激戦区となっているが、コンボを必要とせず、隠れ身によって終盤でも安定した活躍が期待ができる点から採用を検討するのもいいだろう。

シャーマン

《進化》

「旧神のささやき」からの復活。
当時は《ドッペルギャングスター》とのコンボによって強力な盤面を作り上げる進化シャーマンのキーカードとして使用された。
あくまでもコンボパーツとして運用されることが多く、小型ミニオンのバフとして使用されるのはサブプラン程度だった。
現環境では既に《突然変異》を採用したトークンシャーマンが活躍しているが、3マナの《サバクウサギ》とのコンボを組み合わせた新デッキの登場に期待したい。

《地底よりのもの》

「旧神のささやき」からの復活。
当時はアグロシャーマンミッドレンジシャーマンなどに広く採用されていた。
しかし、現在は《炎の舌のトーテム》が3マナにバランス調整された影響もあり、既存のデッキで見かけるトーテムは《悪党同盟のトーテム》のみとなっている。
その《悪党同盟のトーテム》によって得られる悪の手先カードによりマナカーブも安定しやすく、ヒーローパワーを打つ機会も少なくなっているのは少し気になるところ。
既に流行しているシャーマンのデッキでの活躍は難しいかも知れないが、コントロールデッキの挑発枠として採用したり、ミッドレンジ気味にして前述の《進化》と組み合わせて使用するような新たなデッキタイプでの活躍に期待したい。

ウォーロック

《闇との訣別》

「旧神のささやき」からの復活。
デッキをランダムなものにガラッと変えてしまう面白い挙動をするカード。
デッキを呪文と《バーンズ》《放たれし激昂ヤシャラージュ》のみで構成し、バーンズをプレイした後に《闇との訣別》をプレイする訣別ヤシャラージュデッキが一応存在こそしていたが、ドルイドの《星霊交信》と同じく熱烈な愛好家が使うファンデッキだったという印象。

現環境でも熱烈なファンが使うことになりそう。一応《魂箱》とのコンボで破棄せず手札を増やすことが可能。炉端の集い等でのフレンド対戦にもおすすめ。
当時「何だか楽しそうだどエピックだしクラフトしてまではちょっと・・・」と思っていた方は、今回は無料で配布されるので思う存分に楽しもう!

《インプ・ギャングのボス》

「ブラックロック・マウンテン」からの復活。
優秀な能力とスタッツの良さからZooは勿論レノロックなどでも使用された強力なカード。
特に対アグロ戦では盤面の制圧力が凄まじく圧倒的な活躍をした。
現環境でもZooは活躍しており、また生み出されるインプは《人身御供》《悪党同盟の異才》の効果の元としても使用できるため即戦力として活躍が期待できる。

ウォリアー

《ブラッドフーフの勇士》

「旧神のささやき」より復活。
スタッツが優秀で、ダメージを受けた際には攻撃力5と打点も高くテンポウォリアーなどで採用された。
単体のカードパワーが高く、クエスト挑発ウォリアーでも他の挑発ミニオンより優先して使用されていた。
現環境には自傷シナジーを用いたアグロウォリアーも存在しており、アグロミラーで重宝する挑発ミニオンということで活躍の場は十分にありそう。

《ヴァリアン・リン》

「グランド・トーナメント」より復活。
10マナと重いが効果は強力。ミッドレンジのテンポウォリアーのフィニッシャー枠として採用されていた。
ミニオンが捲れなかった場合でも呪文や武器はしっかりと引き込むことができ、カードアドバンテージを得ることができる。
現環境に存在するハイランダーウォリアーはハンドの枯渇が深刻で、ドローの役割を《オクトサリ》に頼り切っていたが、単体のカードパワーも優れる《ヴァリアン・リン》の復活によって弱点をカバーし、更なる活躍が期待される。

中立

《シルヴァナス・ウィンドランナー》

「栄誉の殿堂」からの復活。
強力な断末魔効果を持った中立ミニオン。元々クラシックパックに存在していたが、その強力さと汎用性の高さから様々なデッキに採用されてしまうため栄誉の殿堂入りとなった。
相手のミニオンを確実に奪うために《シールドスラム》《密言・死》によって自ら破壊することも多かった。
特に印象深かったのは当時のコントロールウォリアーミラーでの使い方。タイトなファティーグゲームになることが多かったこのマッチアップでは、何となく《シルヴァナス・ウィンドランナー》をプレイしてしまうと返しのターンに《苦痛の侍祭》を押し付けられてドローさせられてしまうことがあり、プレイするタイミングを考える必要があった。
栄誉の殿堂入りしただけありミッドレンジ~コントロールのデッキであればクラスを問わず採用される可能性がある。今回共に復活した《頽廃させしものン=ゾス》との相性も抜群。

《ソーリサン皇帝》

「ブラックロック・マウンテン」からの復活。
手札のコストを全て1下げることで、様々なOTKコンボを可能にした問題児。
レノロックでの《リロイ・ジェンキンス》+《凄まじき力》+《無貌の操り手》の20点バーストを可能にしたり、《マリゴス》と各種火力カードのコストを下げて大ダメージを与えるメイジやドルイドのデッキが存在した。
個人的に印象深いのはウォーゲンOTKウォリアーデッキ
《ソーリサン皇帝》によりコストを下げることで、《激昂のウォーゲン》+《内なる怒り》+《突撃》(当時は3マナ「攻撃力を+2して突撃を付与する」)+《無貌の操り手》による32点バーストによって勝利するデッキ。レジェンドがアドベンチャーで入手可能なこの《ソーリサン皇帝》1枚のみと非常に安いデッキにも関わらずレジェンド1位も獲得するほどに強力だった。
現環境でも様々なコンボデッキが誕生する可能性がある。《グロマッシュ・ヘルスクリーム》+《内なる怒り》+《暴走》+《血盟の傭兵》で10マナ30点バースト。楽しみでもあり怖くもある、ワクワクさせてくれる1枚。

《キュレーター》

「ワン・ナイト・イン・カラザン」からの復活。
1枚で最大3枚のカードをドローできる強力な雄叫び効果を持ったカード。スタッツも4/6挑発と悪くない。
アグロデッキのマーロックパラディンでは各種マーロックは勿論、獣として《温厚なメガサウルス》、ドラゴンとして《コバルト・スケイルベイン》をドローしていたかと思えば、
コントロールデッキのコントロールメイジでは、獣として《ワタリガラスの使い魔》を、マーロックとして《コールドライトの託宣師》を、ドラゴンとして《アレクストラーザ》をドローするなど様々なデッキで活躍した。
現環境でも、獣は《ドラゴンホークのロア・ジャナライ》などの各クラスのロア《オクトサリ》、ドラゴンでは《カレクゴス》《アレクストラーザ》などの強力なミニオンが揃っているため当時と同様に活躍が期待できる。

《炎の王ラグナロス》

「栄誉の殿堂」からの復活。
《シルヴァナス・ウィンドランナー》と同様に元々クラシックパックに存在していたが、その強力さ故に様々なデッキに採用されてしまうため栄誉の殿堂入りしたカード。
ハースストーンを代表するカードの1枚。最近のプレイヤーの方も《ドラゴンホークのロア・ジャナライ》の効果で召喚されるためご存じの方も多いのではないだろうか。
攻撃はできないものの自分のターンの終了時に8点の大ダメージを与える効果は非常に強力。
「更地にラグナロス」は非常にピンチな状態を表す故事成語としても知られる(?)。
アグロデッキ、特に横並びするトークンドルイドなどに対しては機能しにくいが、コントロールやミッドレンジデッキでは定番のフィニッシャーだった。
現在は種族としてエレメンタルも持っており《サンドバインダー》によって引いてくることも可能。
現環境でも当時と同じく各種ミッドレンジデッキやコントロールデッキでのフィニッシャーとしての活躍が期待される。

《頽廃させしものン=ゾス》

「旧神のささやき」より復活。
「旧神のささやき」に存在する4体の神のうちの1枚。非常に強力な雄叫びにより、ゲーム終盤は1枚で圧倒的な盤面を形成する。
当時は特にパラディンやウォーロックにおいて、《ティリオン・フォードリング》《ヴォイドロード》《第一使徒リン》と組み合わせて使用されていたのが印象的。
今回共に復活した《シルヴァナス・ウィンドランナー》との相性も勿論良いが、《カルトゥートの守護者》自身の蘇り効果によって1枚で2度死亡するため、雄叫びにより2体召喚されるので相性は抜群。
既に結果を出し始めている断末魔ローグではフィニッシャーとしての活躍が期待される。
単体のカードパワーが重要な各種ハイランダーデッキにおいても、優秀な断末魔ミニオンと共にパッケージで採用することで終盤のバリューを高める構築も可能となる。
環境へ大きな影響を与えそうな一枚。

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