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ハースストーン/Hearthstoneにおける、強いデッキと使い方をまとめています。

パッチ12.0の変更点 種族の変更をさらに追加 カード効果の変更 ルールの統一など

Blizzardは2018年7月21日、「博士のメカメカ大作戦」リリースと同時にいくつかの修正を実施する旨を発表しました。内容は、あらたに種族を変更するミニオンを決定したことと、カードのコピーに関するルールの統一や、一部カード効果の修正が入っています。
下記にて12.0アップデートの詳細を記載します。

ドクター・ブームがネザーストームにもたらすものは、単なる大騒乱だけではありません。12.0アップデートに伴い、ハースストーンのゲームプレイにおけるいくつかのルールの変更が実装されます。以下には、ミニオンの種族変更の追加、カードをコピーするルールの変更、変身のルール変更について詳細に記述されています。

続・ミニオンの種族変更

ミニオンの種族変更についての前回の投稿に対するコミュニティからのフィードバックを参考に、さらに数体のミニオンについて、種族が適正であるか否かの検討を行いました。

《幽霊戦馬》

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ハースストーンにおいては基本的に、動物の亡霊/アンデッド/幽霊/精霊バージョンは「獣」種族ではない、ということを決定しました。これらの類のカードは既に数多いのですが、そのほとんどは「獣」種族ではなく、それら全てを「獣」に変更するとなるとバランスに大きく影響する可能性があります。

《幽霊戦馬》もそういったカードの1枚です。このミニオンは名前からもアートからも間違いなく幽霊であり、またこのミニオンが「獣」タグのシナジーを利用されることはあまりありません。結論として、今後のアップデートにおいてこのカードから「獣」タグを削除することになりました。

なおかなりレアな存在である「ドラゴン」、「マーロック」、「海賊」、「エレメンタル」の各種族の亡霊/アンデッド/幽霊/精霊バージョンについては、そのまま種族を維持することとしました。これらのカードはあまり多くないのですが、少ないながらも存在し、また既に例外なく種族タグを持っています。こういったカードの例には、《幽霊ライト・アングラー》《呪われた漂流者》《ボーン・ドレイク》などがあります。

《キノコの王イクスリッド》

IxlidFungalLord_jaJP_HS_CardUpdates_600x334.png

World of Warcraftにおける「エレメンタル」の定義は、私たちがハースストーンで標準化のために決定した定義よりも緩いものです。ハースストーンにおける「エレメンタル」とは、本来は生き物ではないものにエレメンタルの精が宿り、動くようになったものを指します。これらを見分けるのは簡単です。「ファイア・エレメンタル」は体が火でできている生命体のように見え、「ウォーター・エレメンタル」は体が水でできている生命体のように見えます。

この定義における最大の異端者は、植物クリーチャー達です。ハースストーンには、何らかの植物であるミニオンが大量に存在します。私たちは、ハースストーンではそれらをエレメンタルとは扱わないことに決定しました。そういったミニオンの例には、《ヴォラックス》《フェン・クリーパー》《カミツキソウ》《ヴァイルスパイン・スレイヤー》《朽ちかけたアップルバウム》などがあります。

《キノコの王イクスリッド》は、この定義によれば植物クリーチャーとなります。私たちは一貫性を保つことを重要視していますが、カードの種族を変更するにあたっては、他にも様々な条件を考慮したうえで行っています。その一つは、他のカードとのシナジー効果に、カードの現在の種族がどれくらいの頻度で利用されているか、というものです。現在プレイされているデッキにおいて、イクスリッドの[エレメンタル]タグはあまり活用されていないため、今後のアップデートにおいてこのタグを削除することに決定しました。

以下のミニオンについても検討を行いましたが、今回これらに対しては変更を行わないことに決定しました。その決定に至った思考プロセスも説明します。

「やさしいおばあちゃん / 悪い狼」はウォーゲン(「獣」ではないとされている)に似ていますが、これはウォーゲンとは別の、「獣」であるオオカミ型クリーチャーです。またゲームプレイにおいては、その「獣」タグが非常に多用されており、このカードの用途のほとんどを定義するものとなっています。これを念頭に置いて、「やさしいおばあちゃん / 悪い狼」の種族は変更しないことに決定しました。今後制作するカードについては、よりわかりやすいアートで、ウォーゲンなのか、似ているが別種族なのか見分けがつくようにします。

エレメンタルと植物クリーチャー以外にもう一つ、魔法的な力で動き回れるようになったもの達のカテゴリーがあります。それらは「戦のゴーレム」、「魔力の巨人」、「番鳥」のようなクリーチャーであり、エレメンタルではありません。

「魔力の巨人」、「魔力のゴーレム」、「キュレーター」は皆、集合的に「魔力のゴーレム」と呼ばれる存在です。これら、機械的構造物たちは魔力を動力源としており、また「キュレーター」は「ワン・ナイト・イン・カラザン」アドベンチャーでの登場時、「メカ」種族であることが特徴の一つとして描写されています。石から彫られ、魔法で動くようになった「戦のゴーレム」のような存在とは少々違います。「ゴーレム」の定義は何か魔法的に動くようにされたものを指し、従ってメカでもエレメンタルでもなく、また「魔力の巨人」も「魔力のゴーレム」も、カードアートでは明確にどちらの種族とも取れません。これらのクリーチャーの正しい種族が不明なので、今のところは何の変化も加えませんが、皆さんのご意見もいただければ幸いです。

「ボグシェイパー」はイクスリッドや「フェン・クリーパー」と同じタイプのクリーチャーに見えますので、「エレメンタル」タグを削除するのは論理的な帰結でしょう。しかし、上で説明した通り、種族の変更が必要かどうかを決定する条件は、カードのファンタジーだけではありません。「ボグシェイパー」は、変更の条件の内「ファンタジー」という項目は満たしていますが、現在のメタでは非常に多く使用されており、2018年夏季チャンピオンであるBunnyhopporのデッキを含む、数多くのデッキに採用されています。

現時点において「ボグシェイパー」の種族の変更は保留としましたが、このケースに対するコミュニティの意見を是非いただきたいと思います。また、上記のような変更は、カードがローテーションによりワイルド入りする際に実施することも検討しています。

カードをコピーするルールの変更

MoltenReflection_JP.png

カードのコピーは現在、元のカードとそのコピーが共に戦場にある時(例: 《鋳像》の効果)にだけ、カードに対する付与効果を維持します。このルールはアップデート12.0において更新され、カードが「ゾーン」をまたいで移動した時に付与効果が維持されるルールと統一されます。

ハースストーンにおける「ゾーン」は、カードが収まる場所によって定義されます。すなわち、「デッキの中」、「手札」、「戦場」、「墓場」です。ハースストーンでは、ゾーンをまたいで前進していく基本的な流れがあります。カードが流れに沿って前進していく場合(デッキ→手札、手札→戦場、デッキ→戦場)、付与効果は維持されます。カードが流れに逆らってゾーンを逆進する場合(戦場→手札、手札→デッキ、戦場→デッキ、戦場/手札/デッキ→墓場、墓場→戦場/手札/デッキ)、付与効果は失われます。

今回のアップデートにより、カードのコピーは以下のシナリオで、付与効果を維持するようになります。

  • 復活されたカードは現在、そしてこれからも、特記されていない限りは付与効果を維持しません。
  • カードがデッキからデッキにコピーされた場合、コピーは付与効果を維持します。(例: 《ベネディクトゥス大司教》
  • カードが手札から手札にコピーされた場合、コピーは付与効果を維持します。(例: 《思念透視》
  • カードが戦場から戦場にコピーされた場合、コピーは付与効果を維持します。(例: 《鋳像》
  • カードがデッキから手札にコピーされた場合、コピーは付与効果を維持します。(例: 《思念奪取》
  • カードがデッキから戦場にコピーされた場合、コピーは付与効果を維持します。(例: 《マインドゲームス》
  • カードが手札から戦場にコピーされた場合、コピーは付与効果を維持します。(例: 《コボルトの幻術師》

変身のルール変更

カードが変身した場合、通常は付与効果を全て失います。ほとんどのカードは、既にこのルールに従っています。しかしながら、一貫性を保つためにこのルールを遵守させるべく、4種類のカードに対して変更を行います。変身者ゼラスのアセット – 熔けている刀身のアセット – 千変万化のスクロールのアセット – ヴードゥー人形のアセット

NEUTRAL__OG_123_jaJP_ShifterZerus.pngWARRIOR__UNG_929_jaJP_MoltenBlade.pngMAGE__LOOT_104_jaJP_ShiftingScroll.png

「変身者ゼラス」、「熔けている刀身」、「千変万化のスクロール」は皆、自分のターンの開始時に手札の中で変身します。アップデート12.0以降、これらのカードは変身後に付与効果を全て失うようになります。これには手札の強化や、《ソーリサン皇帝》によるマナコストの低下などが含まれます。

NEUTRAL__GIL_614_jaJP_VoodooDoll.png

《ヴードゥー人形》への変更の内容は少々異なります。「ヴードゥー人形」に既に呪われているミニオンを変身させた場合、呪いが解け、変身した(かつて呪われていた)ミニオンは「ヴードゥー人形」が死亡した時にも死なないようになります。また「ヴードゥー人形」本体だけではなく、「呪われたミニオン」を「沈黙」させることによっても呪いが解けます。

「シャドウボクサー」の変更

jaJP_Shadowboxer_HS_Body_LW_600x344.png

生命奪取のキーワードが追加された時、シャドウボクサーは生命奪取を持つと1ターンに最大で30ダメージ以上与える可能性をもち、バランスに著しい影響を与える恐れがありました。そのため、このカードの機能を「ミニオンが回復を受ける度、ランダムな敵1体に1ダメージを与える」と変更することになりました。

この変更はアップデート12.0で実装され、その後、2週間はカードの価値に等しい魔素に還元ができるようになります。

アップデート12.0と共に実装される、ゲーム内の一貫性を保つための変更内容は以上です。下のコメント欄かTwitterで、あなたの意見をお聞かせください!

経緯


今回の種族の変更は前回の投稿に対するコミュニティからのフィードバックを参考にしています。特に霊体にも関わらず獣種族が付与されている《幽霊戦馬》などは話題に上がっていました。

また、このカードは別の理由で弱体化されることになりました。今回「メカメカ大作戦」でメカ種族が大幅に増えたことを受けて、このカードとのOTKコンボがコミュニティでも話題に上がっていました。そのため、リリースと同時に芽を摘むことになりました。

ワイルドのカードですが、魔素の還元量が増加するため間違って砕かないようにしましょう。

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