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ハースストーン/Hearthstoneにおける、強いデッキと使い方をまとめています。

冬季アジアプレイオフ観戦ガイド

先々週末、先週末にEUとNAでプレイオフが開催され、今週末には冬季アジアプレイオフが開催されます。
本記事ではプレイオフの結果を辿りながら、現在の大会環境でどのような構成がどのような思惑で使われているのかを解説します。
アジアプレイオフに出場するNAGONが執筆します。

大会の基礎知識とナーフ以降からEUまでを書いた記事はこちら

EUプレイオフ

アグロ構成が人気の中、一部のプレイヤーがコントロールプリーストを入れることでアグロに強くしたアグロ構成を持ち込み、ベスト8中5人と好成績を収めました。

一方で、奇数ウォリアーをハンターなどに加えた構成も一定数いたものの、ほとんど勝ち上がれませんでした。奇数ウォリアーに比べ、コントロールプリーストはマークが薄かったことと、断末魔ハンターやキューブロックと互角以上に戦えることから、この時点ではアンチコントロール構成にターゲットにされにくかったのが勝因でしょう。

EUプレイオフの結果とデッキコード

NAプレイオフ

EUプレイオフの結果を受け、反応は2つに分かれました。
多くのアンチコントロール構成は、聖なる怒りパラディンをはじめとしたコントロールプリーストに強い特殊勝利デッキを採用しました。
多くのアグロ構成は、コントロールプリーストを採用しつつ、コントロールプリーストに弱い奇数パラディンと偶数シャーマンを構成から外しました。
結果は、アンチコントロール構成の圧勝でした。中でも、アンチコントロール同士の速度対決にも優れたクローンプリースト、メックトゥーンウォーロックなどが特に高い勝率を記録しました。
《動員》《剣竜騎乗》を採用した従来のOTKパラディンよりも聖なる怒りパラディンの方が人気かつ結果を残したのも、山札を引き切る速度が重視されたからでしょう。

NAプレイオフの結果とデッキコード

WESG日本予選

NAプレイオフと同時期に開催された大規模大会で、こちらもEUプレイオフの影響を受けています。
こちらは元々アグロデッキの人気が高いこともあり、アグロ構成が大半を占めました。
数はEUで結果を残した、「秘策ハンター、コントロールプリースト、偶数パラディン、奇数ローグor偶数ウォーロック」の構成が多かったです。

これに近い構成も何名か通過しましたが、ここでもアンチコントロール構成が結果を残しました。
horo選手、Pan選手の持ち込んだ、「秘策ハンター、クローンプリースト、聖なる怒りパラディン、メックトゥーンウォーロック」です。
この構成はコントロールプリーストに強いのはもちろん、奇数ローグ、偶数パラディン以外のアグロにもある程度戦える強さがあり、両者ともTop8に残りました。

また、NAではなんと誰も持ち込まなくなった偶数シャーマンですが、偶数パラディンに強いのが魅力で、アグロ構成だらけの環境ではコントロールプリーストをBANすることで強力だったようです。
WESGでも採用率こそ少なかったものの、GundamFlame選手、shanOz選手が偶数シャーマンを採用したアグロ構成でTop8に残りました。

そしてアジアプレイオフへ

NAでアンチコントロールが圧勝したことから、アグロ構成のコントロールプリーストをクローンプリーストに変えたプレイヤーが一定数生まれた以外はだいたいが前述したいずれかの構成に当てはまりました。
しかし、その中に一際異彩を放った構成をあれっくす選手、マイマイ選手は持ち込みました。

アグロ構成に強そうなコントロールデッキを固めつつ、なんとハッカードルイドを除くすべてのデッキに《モジョー使いジヒィ》《ゴルゴン・ゾーラ》を採用しており、特にメックトゥーンウォーロックの最終コンボを許さないという姿勢が強く見えます。

NAでアンチコントロールが圧勝した影響で偶数パラディンと奇数ローグを両方持ち込んだ構成が多くなっています。もしかしたらNAでは強かったクローンプリーストも苦戦するかもしれません。
その点、Tyler選手などが持ち込んだ以下の構成はアグロに有利でアンチコントロールともそこそこ戦えるので、良いポジションにいるように感じます。

アジアでもアンチコントロール構成が勝つのでしょうか、それとも対アンチコントロールを意識したアグロ構成に軍配が上がるのでしょうか。

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