【Patch】バランス調整の実施 – アップデート9.1【ナーフ・下方修正】
2017/09/15
2017年9月6日、ハースストーンアップデートパッチ9.1の詳細が公開されました。このパッチは既存カード5枚の弱体化を含むバランス調整です。《烈火の戦斧》《呪術》《練気》《マーロックの戦隊長》《拡がりゆく虫害》がそれぞれ弱体化を受けるという、この時期には異例の大量の下方修正(ナーフ)となりました。
実施時期
現地時間2017年9月18日(月):ソース
日本時間2017年9月19日(火):予想
《烈火の戦斧》:コストが2→3へ
長年最強の武器カードで全てのウォリアーデッキに採用されたこのカードもついに弱体化へ。基本カードという最初期カードにしてはいささか強すぎたと言えます。
その他の変更案
開発チームでは下記のような変更案もありました。
《練気》:増加マナが2→1へ
《烈火の戦斧》同様、基本カードであり最強カードであったこのカード。今後これらのカードは《偽造コイン》となります。実際に《偽造コイン》はデッキを選ぶものの高い採用率を誇るため、ドルイドでも引き続き採用されるカードと言えますが、アグロデッキにまで入るほど脅威的なカードでは無くなるでしょう。
その他の変更案
・「このターンの間のみマナクリスタルを2つ獲得する」という効果はそのまま、マナコストを1に増やす。
・「このターンの間のみマナクリスタルを6つ獲得する」という効果に変更し、マナコストを4に増やす。
《呪術》:マナコストが3→4へ
最近は《退化》が強力すぎて採用を見送られていますが、次のスタンダードで《退化》は使用禁止となるため間違いなくこのカードの採用率は再び頂点を迎えるでしょう。それを防止し、新たなカードの活躍の場を守るのが今回の修正です。とはいえ《動物変身》とようやく並んだ程度なので、デッキによっては今まで通りの活躍をしてくれるでしょう。
[マーロック戦隊長]:体力増加を無しにする
主に【マーロックパラディン】で尋常じゃない火力を生み出すこのカード。《南海の船長》ですら強いのにおかしいと騒がれていましたが、この度下方修正される運びに。
この変更により全体除去の価値が増加することに加え、《熱狂する火霊術師》+《平等》でマーロックが生き残るという初心者には混乱を与える現象も無くすことができます。
その他の変更案
《拡がりゆく虫害》:コストを5→6へ
コミュニティの予想に反して凄まじい効力を発揮したこのカード。あまりに防御力が高いことから発売から1ヶ月経たずに下方修正が決定しました。特にアグロ以外のドルイド全てに採用されていることが驚異的で、《強殻のクズ拾い》無くとも十分な効果を発揮するこのカードは弱体化されることになりました。
その他の変更案
(しかし、《練気》も修正されることからこのカードが即打ちされる回数は減ると予想され6に)
栄誉の殿堂について
殿堂入りとして基本・クラシックカードがスタンダードでは使用できなくなる『栄誉の殿堂』は、毎年スタンダードの開始の4月とともに変更が実施されます。
このカテゴリーの目的としては、カードを弱体化することなくそのままの姿でトーナメント環境から消すことで、将来的にはそのカードが存在し続けワイルドできちんと活躍することを想定しています。
しかし、今回基本セット及びクラシックで計4枚も弱体化が入ることは理念とは合致しません。それは、まず「基本セットのカードはこのゲームにおいて様々な役割を持つものである」という役割を持ちます。各ヒーローの特徴を表したものであるべきで、最強カードを最初に渡すことを目的としていません。
そして、クラシックカードの[マーロック戦隊長]は、殿堂入りの時期が4月であり、この時期をなるべく守ることと、環境を整備することを両方を優先した結果、下方修正する運びになりました。
クラッシック&基本カードのあり方
開発者のベンブロード氏よりRedditにて言及された一部をまとめます。
・【ズー】はこのクラシック&基本カードを7枚しか採用していないのにデッキの方向性は常に一定である良い例
《究極の侵蝕》《アイスブロック》について
今回のドルイドのインフレについて最も糾弾された《究極の侵蝕》はお咎めなしの様子。理由としては統計データ上では《拡がりゆく虫害》《練気》がよりゲームを決定付けるカードだからです。データの公開はされていませんが、公式より言及されています。
一応、「全ての効果を4にする」「効果を1つ削除する」なども検討されましたが前途の2枚の調整にとどまりました。
《アイスブロック》は殿堂入りを検討しているカードであり、開始の4月以外の殿堂入りを避ける目的で今回は逃れました。ここまで言われると殿堂入りはほぼ確定しているものと思われます。
参考記事
バランス調整の実施 – アップデート9.1
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